死別関連の検索をしていると、必ず、グリーフカウンセラーという人がいる。
熱い想いで名乗っている。
本ページのお問い合わせにも、カウンセラーを紹介して欲しいと来る人もいる。
カウンセリングが有効だった人もたくさん知っている。
本来は有効であるのが当然で、不可欠レベルのものだとも思う。
充実していれば救われる人も多いのにと。
ただし、検索でヒットするグリーフカウンセラーに、愕然とすることがある。
グリーフカウンセラーは特に厳しい認定機関や修練の場があるわけではないし、国家資格として
認定されるわけでもない。誰でも名乗れる。
そのために、あまりにも簡単に名乗っている人がたくさんいる。
死別関連で知り合う人は、小さな世界なので、知っている人もよく名乗っている。
そこに愕然とする。
失礼ながら、ご自分のことさえ見えない(死別してしばらくは見えないことは当然)タイプの
人が、何か心理学の本を少し学んだり、民間教養講座に少し通っただけだったりして急に名乗りだすパターンに遭遇することが
検索をするとあまりに多い。
むしろご自分が見えないタイプだからこそ、堂々と根拠なく名乗れるのかもしれない。
カウンセラーを頼る人は、その相手をプロとしてすがっていく。
弱っている人は本当にすがって行く。
結構な金額を取る人もいるので、そりゃそう思うだろう。
しかし、死別最初のすがっていく数年というものは、大きく相手の人生を左右する数年で
もあることの覚悟はあるのだろうか。
今一度、気を引き締めて欲しい。
カウンセラーとして自分を紹介するのに、どうして、海外の
検証困難な経歴を並べるのか。横文字で実際意味のない資格を並べたり
するのだろうか。ご自分のカウンセリングの中身で
周知して欲しい。海外の名前でごまかそうとしていないか、
もっともっと自己検証して欲しい。恋愛カウンセラーとは訳が違う。
死別後、最初の数年でこぼれ落ちて、人生を損なってしまう人は
想像してるより多い。貴重な人生の時間を実質失うような人は
とても多い。現実社会で暗く沈み、ネット上でさまよって訪ねてきては、どこかに
消えて潜ってしまう人はとても多い。10年単位も珍しくない。
そこに真のプロとして死別を扱えるカウンセラーは大きな役割を
本来は果たせるし、果たして欲しい。
そこにカウンセラーとして手を差し伸べるなら、
ご自分の見栄や、ご自分の生き甲斐や自己実現という所は
一旦置いて、自己検証して、臨床心理を大学院レベルで
学んでもいないのに名乗っていいのかブレーキをかけて欲しい。
大学院で学んで民間資格を取ってたって死別グリーフには
役に立たないことも多いが、少なくとも大学院レベルの一定の基礎知識と
研鑽もなく、急に名乗らないで。
「仲間として一緒に考えるよ」では、どうしてダメなのかを考えて欲しい。
名乗る時はその検証を終えて覚悟してからにして欲しい。