若くして伴侶を失い、打ちひしがれているとき。
さらに、今のコロナの状況で家に篭らなければならない時。
鬱屈にさらに鬱屈が重なるようで、怖さを感じる。
死別者が苦しんでいるようで怖さを感じる。
死別直後に殻にこもるように、刺激を避けて、触ると裂けそうな
心を守るということは、人によっては確かに必要かもしれない。
無闇矢鱈と活動して、傷だらけで、心を休める暇がないのならば。
でも今の状況は、コロナで全く外界と遮断されるような気持ちに
なる人も多いのかもしれない。
孤立で死別の心と一人で向き合っている時に、どんどんと深みにハマって
しまうことも多いようだ。
いろんな同じ体験をしてきた人と接して、危険な領域に入っていく
一つの大きな理由として、家で一人で孤立するということを感じる。
人を失って、あの人の代わりはいない、でも生前もあの人だけでなく
周囲の人にも助けられてきただろう。
死別はそういう人とも断ち切れてしまったりする。面倒だったり、
人によっては鬱陶しかったり。
周囲にいた人じゃなくてもいい、これまで知らなかった人でもいい。
何らかのつながりは、心をとかしてくれることも多い。
今は、ネットというツールもある。用心しながら、コミュニティや
人と繋がっていくことは、今の状況では命綱かもしれない。